なぜ「English」ではなく「Language Art」?カナダ高校留学の卒業要件とアカデミック英語のリアル

カナダ高校留学の卒業・進学を左右する必須科目「English(通称)」の重要性

留学生にとっての最終ゴールであり高校留学の軸

カナダの高校卒業要件に含まれる必須科目として知られる English10, English11, English12。

留学生にとって、多くの場合にはEnglish10, English11, English12の単位を順調に取っていくことが卒業のタイミングを決定づけるため、これが高校留学をプランする軸となります。かつ最終単位のEnglish12で良い成績を収めることは、進学の評価にも直結するため、留学生・現地生を問わず、高校生にとって最も重要な科目、最終ゴールであると言ってよいでしょう。

正確な名称は「Language Art(LA)」!英語ではなく“国語”である理由

ところでこの、English10, English11, English12 というコース名は、現地の教育関係者や生徒たちも一般的に使用してはいるものの、実は通称だとご存じですか?

正確な名称は Language Art 10, Language Art 11, Language Art 12 (略 LA10, LA11, LA12)といいます。

外国語のお勉強ではない?日本の現代文や古典文学に近い授業内容

留学生(保護者の皆さま)にとって、この「English」という通称が語弊を生み出しているように長年感じていました。「English(英語)」と呼ばれているために、留学生たちが、外国語として学んできた英語の延長上にある「難しい英語」と認識してしまってはいないでしょうか?

でも、全然違うのです!

わたしたちは事あるごとに、これは英語じゃなくて、国語です。国語としての英語です、と留学生たちに伝えてきました。外国語のお勉強ではないのです。日本の高校で国語の授業で何をやるでしょうか?現代文、古典文学などが含まれますよね。これこそが Language Art なのです。

カナダの高校生(Language Artの上級レベル(11, 12))が実際に使用する文学作品の例

JP高校生たちが、Language Artの上級レベル(11, 12) の授業で実際に使っていた文学作品の例がこちらです。

  1. 『Othello(オセロ)』 by William Shakespeare (c. 1603)
    主なテーマ:jealousy, manipulation, race, betrayal, love, and honor.
  2. 『1984』 by George Orwell (1949)
    主なテーマ:totalitarianism, surveillance, censorship, truth, individualism vs. state control.
  3. Macbeth(マクベス)』 by William Shakespeare (c. 1606)
    主なテーマ:ambition, fate vs. free will, guilt, power, corruption, and the supernatural.
  4. The Color Purple(カラーパープル)』 by Alice Walker (1982)
    主なテーマ:racism, sexism, empowerment, sisterhood, trauma, and spiritual growth.

シェイクスピアなど古典文学はLanguage Artで取り扱う題材の定番です。最近では最新の文学作品などを(生徒がネットで調べて課題提出できないよう)用いる先生が増えている様子もあります。

Language Art 10 以下では、O. Henry『賢者の贈り物(The Gift of the Magi)』など、短編作品から文学考察の学習が始まりますので、留学前から(仮に日本語であっても)これらの文学に触れて読む習慣をつけておくと良いですね。

Language Artの授業で求められる「読解力」と「アカデミックライティング」

作文や読書感想文ではない、深い洞察と文学考察のスキル

Language Artの授業では、これらの文学を読み、分析し、先生に指定された形で要約したり、考察を述べたり、そこから受けたインスピレーションからポエム(詩)を作成したりします。決して作文や読書感想文のレベルではありません。もっとアカデミックなスキル、深い洞察を得るためにも、まずは読解力が求められます。

具体的な準備や対策はもちろん、最終的にはお子様自身が主体的に授業に参加し、自分の力で成果を出せるようになることを目指しています。

ELLコースからLanguage Art(LA10〜12)へ繋ぐロードマップ

多くの留学生が、LA10に入る前にまずはELLコース受講から留学をスタートしますね。

ELLコースは、外国語としての英語から、よりアカデミックな国語としての英語を学べるようになるためのアプローチです。ELL最終段階では、Language Art 授業で不可欠なアカデミックライティングをしっかりと鍛えることができます。

各自のゴールと授業の目的を意識したJP中高留学の強力サポート

JP中高留学では、English10, English11, English12という通称をなくしていきます。

これからは Language Art (LA10, LA11, LA12) を使って留学生たちが、それぞれのゴールや授業の目的をしっかり意識して取り組みやすくなるようサポートしていきます!

JP

お子様が現地の授業に自信を持って参加し、充実した学校生活を送れるよう、これからもサポートしてまいります。何かご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。