スポーツ留学とは？

カナダの高校では、通常の授業の受講以外にも、特定のスポーツのアカデミーに参加することによって単位取得ができる制度があります。各スポーツで高いレベルの学生が多く在籍し、スポーツを通して英語の向上も見込めるため、留学生にも人気のプログラムです。

他にもテニスやゴルフ、スポーツだけでなくデジタルアートやマイクロソフトなどのIT系アカデミーを提供している学区も多くあります。

ダンス・バレエ　Dance/Ballet

カナダには、カナダ国立バレエ、ロイヤル・ウィニペグ・バレエをはじめ、有名なバレエ団があり、バレエスクールも数多く存在します。高い競争率で入学を突破したレベルの高い生徒たちと若い時期から一緒に学ぶことは、貴重な財産となることでしょう。

また、高校の単位を取りながら学ぶことができるので、日本で放課後にバレエスクールに通うのとは違い、たくさんの時間をバレエに充てることができるというメリットもあります。

ウェストバンクーバー学区には、Grade8~12の男女の生徒のために、West Vancouver Schools Premier Ballet Academyがあり、オーディションを経て参加できます。

学区内の指定のSecondary schoolに在籍しバレエを体育の単位に換算するなどして高校卒業に必要な単位を取りながら、ロシアの名門Vaganova（ワガノワ）のメソッドの基づいた指導で、プロになることも目指せる内容となっています。

ダンスもハイレベルなクラスが多く、また日本よりも多くのジャンルがあります。学校の大会とは別に、シティやタウン、イベントホールなどで定期的にダンスの大会があります。

街中でバイオリンやピアノを弾いている人に遭遇することも多く、その前で自由にダンスを始める人たちが多くいます。ぜひそういった文化に触れ、時に参加してみてもいいかもしれませんね。

ホッケー　Hockey

カナダではホッケーは国技の一つとして広く親しまれ、プロリーグNHL（National Hockey League）は多くのホッケープレイヤーが憧れです。日本ではホッケーはまだまだなじみが薄いですが、カナダでは競技できるアイスリンクも多く十分な練習環境が整っています。

コーチやプレイヤーのレベルが高いばかりか、地元の人々の競技に対する意識が高いこともメリットと言えるでしょう。

Britannia（ブリタニア） Hockey AcademyはBritannia Secondary Schoolにあるバンクーバー市内初のスポーツアカデミーです。原則2年以上のホッケーの経験があるGrade8～12の生徒を対象にしコーチや先生の推薦を経て参加が認められます。

午前中に一般教科を学び卒業に必要な単位が修められるようになっています。

午後はHockey Canada Skills Academy(HCSA)のライセンス認証を得たプログラムのもと、個々人のアイスホッケーの技術を伸ばすのみならず、ホッケーに必要な体作り、戦略・戦術、リーダーシップやコーチング、スポーツ栄養学なども学ぶことができます。

バスケットボール　Basketball

バスケットのプロリーグというとアメリカのNBAですが、実はカナダからも1チームこのNBAに参加をしています。それ以外にもカナダの独立プロリーグもあり、カナダではバスケットボールの人気は非常に高いです。実は、バスケットボールを考案したジェイムス・ネイスミス氏もカナダ人です。

メイプルリッジにあるWestview Secondary Schoolにはバスケットボールのアカデミーがあり、早朝や週末を利用し、やる気あふれるバスケットボール選手の力をさらに伸ばすことができるよう指導が行われています。

Canada Basket balls’s LTAD(Long Term Athlete Development Model)に基づき、コートでの技術的な指導はもちろん、教室、ウェイトルーム、コミュニティーにおいてバスケットボールの概念や、栄養学、スポーツ心理学等も学べるようになっています。

サッカー　Soccer

カナダには大変緑豊かな公園や広場が多く、天然芝・人工芝の上で子供のころからサッカーに慣れ親しんでいる人が非常に多いです。そのため子供のためのサッカークラブも数多く存在しています。アメリカのプロリーグにはカナダから3チームが参加しており、日本の選手も活躍していたことがあります。

ビクトリアの隣のスーク学区にあるロイヤルベイセカンダリースクールでは、サッカー、乗馬、ラクロス、ダンスのアカデミーが用意されています。

そのうちサッカーアカデミーでは、指導歴35年のベテランの先生のもと、週３～４回の人工芝の競技場での練習が普段の授業時間割の中に組み込まれます。

既に高い技術を持っている選手のみならず、サッカープレイヤー及び個人としてこれから成長していきたいと専心している生徒も受け入れられています。